AIが発展すれば英語教育はなくなる!?

未就学児2児の父親で精神科医のタマゴトマトです。

 

以前から思っていいたことですが、

「将来AIが発展すれば子供に英語を学ばなくても良いのでは?」
といった疑問がありました。この記事では、AIと英語教育について検討したいと思います。

 

【まとめ】

・少なくとも受験で英語が必要とされている限りは英語教育は必要

・英語能力が低い人は必要とされなくなり、それなりに英語力がある人だけ残る。そのための英語教育を親は提供する必要がある。

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AIの発展がすさまじいです。

Google翻訳やDeepLなど、翻訳ツールの精度がどんどん上がっています。数年前まで、私はあまり信用できないなと思い全く使っていませんでしたが、最近はとりあえず翻訳にかけてみて細かい部分を後で修正するといった使い方をしています。

 

これだけ翻訳技術が発展すれば、

「将来英語を勉強しなくてもドラえもんの『ほんやくコンニャク』のようなものが開発されて、英語の勉強は必要なくなるのではないか?

という疑問が湧いてきます。

 

しかし、これは半分合ってて、半分間違っていると思います。

 

少なくとも、受験で英語が必要とされている限りは英語は勉強させなければなりません。

うちの子供たちの話でいうと、下の子が1歳なので、中学受験まではあと10年、大学受験まであと17年です。今後10~20年のAI技術の発展は素晴らしいものだと思いますが、受験で英語が必要がなくなる可能性は低いのかと考えています。

 

将来のことを予測するのは非常に難しいですが、しばらくは英語教育が必要である根拠を示したいと思います。

学習指導要領の大きな改正は約10年に1度です。これだけ国際化が叫ばれるなか、英語を受験科目から外してもいいような変更が次の改正で実施されることはないと考えますし、次々回でもその可能性は低いでしょう。

 

プログラミング言語のC言語は1972年、C++は1983年に開発されましたが、小学校でプログラミングが必修化されたのは2020年からです。それでもまだプログラミングは受験で必要とはされていません。2025年には共通テストに組み込まれますが、開発から40~50年以上たっています。このように、技術革新から受験界に影響するまでの時間はかなりかかります。Google翻訳ニューラルネットワークが利用され始めたのは2016年です。受験界への影響は2040年以降だと、私は考えています。

 

今後は日常的に英語の翻訳ツールは利用されていくでしょう。そうすると、英語の能力が低い人たちは全く必要とされず、翻訳ツールに置き換わっていくはずです。翻訳ツールでは上手くコミュニケーションが取れないような難しいやり取りだけ、直接英語でのやり取りが行われるようになります。それなりに英語の能力が高いレベルまで習得しないと、英語を使うことはかなり減ってしまうと考えます。

どうせ子供たちに英語を勉強させるのであれば、そのレベルまで引き上げなければ勉強に費やした時間が無駄になります。無駄とまでは言い過ぎかもしれませんが、私が中学・高校時代に古文や漢文に費やした時間はほぼ無駄になってしまったかなと思っています。中学生の時の国語の斉藤先生、ごめんなさい。勉強しても将来直接使うことはないのです。

 

私の古文や漢文のようなことにならないように、十分な英語学習の機会を与えて、将来、英語を直に使いたいときに使えるようにしてあげたいです。英語を理由に海外での仕事を諦めたり、人のコミュニケーションが減ってしまったりさせたくないですね。