子供が英語を嫌がる時
未就学児2児の父親で精神科医のタマゴトマトです。
子供が英語を嫌がった時に、どのような対応を取るのが良いかこの記事で解説します。
【まとめ】
・無理してやり続けると拒否反応を起こす
・「今日は日本語だけど、明日は英語だね」と条件をつけて無理なく続ける
3歳の息子はインターナショナルプレスクールに通っています。
そこでは英語での保育ですが、家庭では基本的に日本語で話をしています。
ただ、お風呂だけは英語で話しています。
(過去ブログ記事:お風呂で使う英語表現)
これは、親と英語で話をすることでの英語力アップの効果を狙っています。
ところが先日、お風呂の時間に、こんなことが起きました。
――――――――――――――――――――
タマゴトマト:It’s time to take a bath!
息子:No!!!
タマゴトマト:Why not?
息子:Because, English is タイヘン(英語風の発音) !!!
――――――――――――――――――――
“大変”は英語で言えなかったようですw
しかも律儀に英語で会話はしてくれています。
タマゴトマトの家庭では日本語で教育しているので、やはり英語は疲れるようです。
その気持ちとても良く分かります。
そういう時に、無理矢理英語を続けても、
“I’m tired………”
と言い、やる気をなくしてしまいます。
大変と言われたときは、
“それじゃあ、今日は日本語にしようか。でも明日は英語だね!”
と言うと、素直に従ってくれます。
そして、翌日のお風呂の時には、
“Today, English !”
と自分から英語を話してくれます。
英語教育の機会を失ってしまいますが、英語が嫌いになってしまうよりもマシかなと思い、嫌がる時は無理に英語を強要せず、日本語で話しています。
今のところ、2日連続で日本語で話したいとは言われないので、しばらくこの方針で続けます。
Gardner & Lambert (1959)の論文では、第二外国語の習得と、習得に関わるモチベーションが重要だと説いています。
Gardnerはその後の一連の研究の中で、Integrative motivation(統合的動機付け:人と話がしたい、その文化に入りたい)と、Instrumental motivation(道具的動機付け:習得する言語を仕事や入学試験のための道具として利用したい)の2つがあると述べています。
英語でパパと話がしたいというIntegrative motivation(統合的動機付け)を失わないように、嫌がるときには明日は英語だよといった条件を付けて日本語で話してもいいと考えています。
疑問として出てくるのは、「毎日嫌がったときにどうするか?」ですが、そのときには、ある程度の強制は必要かと考えています。
そうすると、Integrative motivationが保たれたうえで、Instrumental motivation(道具的動機付け:英語使わないとパパと会話できない)が働きます。
子供の英語へのモチベーションを保つのは、かなり工夫が要りますね。
【紹介した論文】
Gardner RC & Lambert WE. (1959) Motivational variables in second-language acquisition. Can J Psychol. (13) 26-72